誰かから プロジェクト資料.rar が送られてきて、ダブルクリックしても Mac では開けない。macOS に内蔵の解凍ツール「アーカイブユーティリティ」は RAR ファイルに対応していません(7z は macOS のバージョンによっては開けます)。
それでも、解凍アプリをインストールする必要はありません。RAR と 7z を読み取るのに必要なものは、macOS にすでにそろっています。
Mac 版の WinRAR や 7-Zip はある?
Windows で見慣れた形ではありません。WinRAR の開発元 RARLAB は RAR for macOS を、7-Zip プロジェクトは 7-Zip for macOS を提供していますが、どちらもターミナルで使うコマンドライン ツールで、おなじみのウインドウはありません。解凍するだけなら macOS 付属のツール(方法 1)で同じことができ、CrossDriver Files(方法 2)なら Windows で慣れた右クリックで操作できます。
方法 1:ターミナルのコマンド 1 つで
macOS には tar(libarchive をベースにした bsdtar)が付属しています。tar ファイルのほか、RAR(RAR4 と RAR5)、7z、ZIP、.tar.gz、.tar.xz なども読み取れます。
- ターミナル を開きます(「アプリケーション ▸ ユーティリティ」にあるほか、Spotlight でも検索できます)。
cdとスペースを入力し、アーカイブのあるフォルダーをターミナルのウインドウにドラッグして、Return を押します。- ファイル用のフォルダーを作り、そこに展開します:
mkdir "プロジェクト資料"
tar -xf "プロジェクト資料.rar" -C "プロジェクト資料"
プロジェクト資料 をアーカイブの名前に置き換えてください。名前にスペースが含まれる場合は、引用符を残します。同じ 2 行で .7z、.zip、.tar.gz、.tgz、.tar.xz ファイルも展開できます。
展開せずに中身の一覧だけを見るには:tar -tf "プロジェクト資料.rar"
方法 2:右クリック ▸ すべて展開
ターミナルを使いたくなければ、Windows のエクスプローラーと同じように使える無料の Mac 用ファイルマネージャー CrossDriver Files で、同じことを右クリックでできます。macOS に内蔵のアーカイブ ツールを使うので、ほかに何もインストールする必要はありません。
- CrossDriver Files で、アーカイブのあるフォルダーを開きます。
- RAR または 7z ファイルを右クリックし、すべて展開 を選びます。

- ファイルはアーカイブ名の付いた新しいフォルダーに展開されます。同じ名前が使われていれば新しいフォルダーに番号が付くので、何も上書きされません。
- 大きなアーカイブでは、速度グラフ付きの進行状況、一時停止、キャンセルを表示。キャンセルすると展開途中のフォルダーは削除されます。
- フォルダーの外に書き込もうとする項目(
../を含むパスなど)は拒否します。 - 間違ったアーカイブを展開してしまったら、Ctrl+Z で新しいフォルダーをゴミ箱に入れられます。
「すべて展開」で開けるのは、ZIP、RAR、7z、tar、.tar.gz、.tgz、.tar.bz2、.tar.xz、cpio、xar、cab、LHA、Apple Archive(.aar)、それに単一の圧縮ファイル(.gz、.bz2、.xz、.Z)です。
まだできないこと
- パスワード付きの RAR・7z アーカイブ は、
tarでも CrossDriver Files でも展開できません。代わりにエラー メッセージが表示されます。 - 分割 RAR アーカイブ(
.part1.rar、.part2.rar…)には、CrossDriver Files はまだ対応していません。
これらには、対応している解凍アプリを使ってください。
Windows ユーザーにアーカイブを送るとき
ファイルをまとめるには、CrossDriver Files で右クリックして ZIP ファイルに圧縮する を選びます。4 GB 以上のアーカイブには標準の ZIP64 形式を使うので、Windows を使う同僚も開けます。
